厚生労働大臣宛
2011/03/18
被災した福祉施設等への特別支援に関する緊急の申し入れ
日頃、国民生活の安定および福祉の向上のためご奮闘されていることに感謝致します。
さて、このたびの東北地方太平洋沖地震においては深刻な被害状況となっていますが、その実態の全貌や詳細は未だ明らかになっていません。
今回の災害では、地震による被害以上に津波による被害が大きく、ライフラインに関する施設・設備などが根こそぎ消失するなど、復旧にあたっても多くの時間を有する状況になっています。
高齢者や障害のある人々は、平時においても支援を要しており、今般の事態にあたっては特段の配慮と緊急の援助を必要としています。
また、さいわい難を免れた福祉施設では、被災した人々を受け入れ昼夜を問わず、その支援にあたっていますが、そこで働く職員も被災者であり疲労もピークに達しています。
つきましては、下記の項目について速やかにかつ適切な支援策を講じていただきたく、緊急に要請したします。
要請項目
- 都道府県や市町村および行政関係機関をつうじて、福祉施設の実態の確認を速やかに行うよう指示し、随時状況を公開してください。
- 避難所に自力で移動できない高齢者や障害者および避難所で暮らしている高齢者や障害者への適切な医療を保障してください。また、避難所で暮らしている発達障害や重度重複障害、視覚・聴覚障害のある人たちへの個々に応じた支援・相談体制を確立してください。
- 計画停電が国の了解のもと実施されているもと、人工呼吸器や人工透析器等、生命維持に必要な機器を使用する分野に必要な電源を確保してください。
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被災地の福祉施設では被災した住民も受け入れ支援を行っていますが、食料や燃料をはじめとする物資がありません。人手が足りず避難所に物資を取りに行くこともままなりません。支援物資を届ける対象に福祉施設も加えてください。大人用紙おむつ、子ども用紙おむつ、粉ミルク、流動食などの支援に必要な物資をはじめ、体温調整の困難なお年寄り、幼い子、障害者の保温のための毛布・防寒具を支援物資に加えてください。また、岩手・宮城・福島以外でも、茨城などで被災し救援物資が届かない地域があります。すべての被災地域に物資が届くようにしてください。
- 被災した子ども、高齢者、障害のある人たちの越境入所ができるように、移動手段の確保と受け入れ態勢の確保をお願いします。また、そのさい、高齢者や障害者は入所手続きの簡素化や費用負担の免除など、介護保険や自立支援法での特別な措置を行ってください。
- 福祉施設職員は、自分の家族の安否や自宅の被災など不安を抱えながらも、利用者への支援を優先し昼夜を問わず働いています。利用者は専門的な援助が必要な人がほとんどであり、一般ボランティアで対応できるものではありません。各福祉施設への専門スタッフの派遣ができるように、全国への支援の呼びかけと移動手段の確保をしてください。
- 専門スタッフに委ねられるまで、状況がわからない(聴覚障害、知的障害など)方、危険箇所がわからない(視覚障害など)方、パニックやPTSDの恐れが大きい(子ども、知的障害、精神障害)の方などへの接し方について、適切なマニュアルを緊急に作成し支援にあたっている方々に周知してください。
- 被災した福祉施設の建設や補修にあたっては、全額を補助するなど特別な予算措置を行ってください。