とりくみ

3.15ストを含む全国いっせい行動 対話で広がる共感 厚労省交渉では怒りが

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 3月15日、「3.15ストを含む全国いっせい行動」が全国各地の組合員数千人規模の参加でおこなわれました(参加人数は集約中)。群馬、埼玉、東京、神奈川、愛知、京都、大阪、兵庫、島根で合計63職場354人(3月13日時点の集約)の組合員がストに入る予定で当日を迎えました。

 中央行動には中央役員や地方の代表など46人が参加し、議員要請・厚生労働省交渉で大幅増員・賃金改善を迫りつつ、各地ではアピールワッペンの着用、宣伝、職場アピールなど多彩な行動が展開されました。中央行動の概要と各地のとりくみの一部を報告します。

◇中央行動では 議員要請のあと7万5千筆の署名提出、そして厚労省交渉
 午前中に厚生労働委員に対して「大幅な福祉職員の増員と賃金の引き上げを求める請願署名」の要請行動をおこない、立憲民主・初鹿衆院議員、希望・山井衆院議員、柚木衆院議員、共産・倉林参院議員などが紹介議員を快諾してくれました。7万5000筆あまりの署名を提出しました。

◇1ヶ月半で集まった1万6千人を超える賛同署名簿と1412人のコメントも提出
 午後の厚生労働省交渉の冒頭では、
ネット署名「SOS!福祉職場 福祉職員の大幅な増員と賃金の引き上げを求めます!」
http://chn.ge/2tiZLb7
に寄せられた1万6553人の賛同署名簿と1412人のコメント(1月末から3月13日までの分)も厚生労働省の担当者に提出しました。

◇厳しい実態 相次いで伝えるも 前向きな回答は得られず


 厚労省交渉では、参加した組合員から、
「介護や障害者福祉等の事業所を運営する社会福祉法人で事務をしている。月10泊勤務の職員もいる。人がいない。賃金が安いから辞めていく。仕事は好きだけど賃金が安いから辞めないといけないという声を伝えたい」
「東京の保育園の保育士だが、年度途中で親の介護を理由に1人、病気でもう1人が辞めた。応募がなく、2人担任だったのを1人で担任している。拘束8時間45分の間、休憩はなくトイレにもなかなか行けない。子どもと私の健康はどうなるのか」
「大阪の障害者施設に勤めているが、1人が退職し、2人が産休などで休職し、非常勤職員に対応してもらっている。職員がケガをしたが体制がとれないので休めずに足を引きずって働いてもらっている。募集し続けていても人がこないので、みんなでカバーする状況が続いている」
 などと、命にかかわる深刻な実態を伝え、改善の必要性を訴えました。

 役員からは、「労働法を遵守できていない実態がある。義務的なルールが守られていない」「すみやかな実態把握と、加算でなく基本部分の大幅な改善を」などと迫りましたが、前向きな回答は得られませんでした。国会前での実態告発リレートークでは、全労連・大西玲子常任幹事の激励もうけて、この怒りを運動につなげていこうとシュプレヒコールで締めくくりました。

 福祉保育労はさらに運動と共感を広げ、改善を迫っていきます。

☆彡各地のとりくみなど行動の詳報は、機関紙「福祉のなかま」2018年4月号(4月5日発行予定)で特集する予定です。

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