談話・見解

9月19・20日に第31回定期全国大会を開催、すべての議案と大会宣言を採択

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 9月19・20日、福祉保育労は東京都内で第31回定期全国大会を開催しました。「戦争法案は廃案に!職場で地域で憲法を守り活かそう」「『福祉は権利』の実現!みんなの一歩キャンペーンを推進しよう」などのスローガンを掲げ、8本の議案を提案。討論では49本の発言で1年間の活動や方針案を深め、2015年度運動方針案などすべての議案を採択しました。

 大会の模様は、10月5日発行予定の機関紙「福祉のなかま」2015年10月号で詳しくお伝えする予定です。
 採択された大会宣言は、以下のとおりです。

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第31回定期全国大会宣言

 暴走するアベ政権はアメリカに従属することを政治信念に、「憲法守れ」の大多数の国民の声をまったく無視し、他国を武力で守る集団的自衛権の行使容認を柱とする「戦争法案」を自民・公明与党とそれにすり寄る少数政党を抱き込み強行採決した。大企業言いなりに、一層の不安定雇用を拡大する労働者派遣法の改悪もその流れの一環だ。その歴史的な時期に私たちは、第31回定期大会を開催した。

 私たちの職場では、低賃金・長時間労働・慢性的な人手不足の中で離職者が後を絶たない。労基法違反が8割、「4人に3人が蓄積疲労傾向、5割の人が頚肩腕・腰痛に悩んでいる」異常な実態では利用者・家族にとっても「権利としての福祉」が保障されない。自助と自己責任を押し付ける社会保障・社会福祉の解体攻撃がその背景に横たわる。相次ぐ未組織職場からの相談がその一端を象徴する。

 福祉保育労はこの1年、「福祉は権利」を掲げて福祉労働者の処遇改善を求める運動を続けた。また、公的責任を放棄する社会福祉法「改正」に反対する共同のとりくみを拡げた。福祉労働の専門性を追求して3年ぶりに開催した社会福祉研究交流集会では、「福祉が足りない」実態を明らかにし交流した。

 大会の発言では、不当労働行為や解雇などの理不尽な処分に屈せず闘い続ける仲間、組合活動の困難さにひるまず粘り強く働きかける仲間、要求を束ねて団交して賃上げを実現した仲間、非正規の仲間は休暇の格差是正と賃金改善の必要性を強調した。青年労働組合講座「まなわか。」に参加し、思いを共有し青年部を結成した仲間、核廃絶と平和の願いを背負ってNPT行動に参加した仲間、その思いをつなげて「平和なくして福祉なし」と発信し戦争法案に反対する声を広げた多くの仲間たち。組織を強化・拡大するためのたゆまぬ努力と試行錯誤をする地本・支部。

 49人の発言に共通するのは、大変な情勢の中だからこそ、組合があって良かったと実感でき、今こそ労働組合が出番であるとの確信である。

 私たちの運動はこれからだ。アベ政権の悪政に対する一層大きなたたかいの秋が始まる。
・戦争法を廃棄し、憲法改悪を絶対に許さないためにスト権を確立し、国民的な運動に合流しよう。
・ 「福祉は権利」の実現、憲法25条に基づく権利としての福祉共同署名を推進しよう。
・ 福祉労働者の誇りとやりがいが実感でき、専門性にふさわしい賃金・労働条件を国、自治体に求めていこう。
・学習を力に組織を強化し、共済加入も呼びかけ、仲間を増やし、頼りになる大きな福祉保育労を建設しよう。

 大会で採択された2015年度運動方針に固く団結して、みんなの一歩を歩み出そう。福祉保育労らしい明るさと仲間とのつながりと連帯を胸に刻んで。

2015年9月20日

全国福祉保育労働組合第31回定期全国大会

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◇大会宣言(2015/9/20全国福祉保育労働組合第31回定期大会)PDFファイル
//fukuho.info/wp-content/uploads/2015/09/31_sengen.pdf

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